はじめてCommonLispの本をまともに読んでみる
- 作者: Peter Seibel,佐野匡俊,水丸淳,園城雅之,金子祐介
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2008/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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悟りを開けることで有名なLispだが、ご多分に漏れずカッコがキモくてあまり手を出さずにいた(これ以外で読んだのってSICPくらいか?)。この本は今年の7月に出たばかりなのだが、平積みになっていたのをたまたま書店で見付け「今時Lispの新刊かよ!」と心の中でツッコミを入れつつ買ってしまったもの。
この本ではいかにCommonLispが実用的なプログラム言語であるかを頻りに主張していて、
- 「Lispは高速数値計算でFORTRANと戦ってたから速いよ」とinterpreterで遅いという迷信を否定(SBCLと言う処理系はnative code compilerらしい)
- 「listはプロトタイプに使って、データ構造決まったらhashとかにしちゃえば」とlist processorを否定(もちろんlistでもhashでも表現出来る場合の話だが)
等々、確かに読んでると実用的な気がしてくる。
マクロとかコンディションは使いどころが難しそうだけど使ってみたいな。
後、関数単位で最適化指定。SPEEDとかSPACEとか幾つかの項目について、最適化レベルを個別に指定出来るのにはかなり惹かれる。